台風15号が接近している。そんな最中、以前から予定していた石巻&女川への再訪旅に。15年前に東日本大震災の後、3か月後から現地に数回入り、これらの地域にも足を運んだ。今、被災地はどうなっているのだろう。東北出張で仙台に赴く機会はあるものの、それ以外の地域を訪れる機会はなかなかなかった。
朝の新幹線で仙台へ。まだ雨はそれほどの勢いではない。レンタカーを借りて牡鹿半島に向かう。石巻を過ぎて山道に入ったあたりから猛烈な風と雨。小さい車なので、風に煽られて左右に揺れる。途中、東松山の道の駅に立ち寄った後、午後2時半には海岸近くの宿「さか井」に到着。部屋からは広大な海と金華山が見えるが、靄がかかって墨絵のようになっている。

風雨が強く、どうしようもない。大浴場に浸かり、あとは読書。ここは崖の上にあるので、震災当時も宿の損壊は免れたとのこと。少し早めに美味しい料理をいただき、早々に就寝。
翌日、まずは女川に向かう。山道には昨夜の暴風で木の枝が散乱していて最新の注意を払いながら運転。女川の様子はテレビなどでは拝見していたが、駅前をしばらく散策して、交番が震災遺構として保存されているのを見る。見上げると盛り土した上に建物が並んでいるのがわかる。

その後、登米市にある長沼ダム自然公園へ。長沼はちょうどハス祭りのシーズン。時折激しい雨になるが、その合間を縫ってボートでハスの群生地の花々を見る。

登米の食堂で昼食を済ませた後、震災遺構となっている大川小学校を訪問。震災の数ヶ月後に伺った際は何人ものお坊さんが読経し、お線香の煙が充満していた光景が脳裏に焼き付いている。しかも学校の入り口に少し立ち寄っただけで、後は瓦礫が山のようになっていて入れなかった。今回訪れると、遺構として学校を残しながらも津波がいかに激しいものだったのか、いろいろな思いが交錯する。写真でもわかるが、少し小高いところで震災ボランティアの方が説明している。

その後、石巻市街まで戻り、みやぎ東日本大震災津波伝承館へ。震災当時、南浜地区を通るとポツリポツリと家が残っていたのを覚えている。そのエリア一体が公園となっている。丘に登ると当時の写真との比較も。

伝承館の中に入ると震災ボランティアの皆さんが熱心に説明してくれる。映像資料も多数用意されていて、震災の実態やこれからの震災への備えなどについて多角的に教えてくれる。

伝承館から振り返ると、被災した門脇小学校も見える。震災遺構として後世に伝えていく意味は大きいと改めて感じる。雨が降ったり急に陽が差したりという不安定な天気。ふと見上げると虹が部分的に見える。

あの看板のところにも立ち寄り。

夜は石巻グランドホテルに宿泊。すぐ近くに移転した老舗かめ七呉服店があるので訪問してみた。残念ながらお盆休みだったが、15年前に雑誌協会の皆さんと一緒にかめ七さんの旧店舗に子供達が漫画を読めるようタブレット端末と通信環境を整備したのを思い出す。その頃お店で買ったタオルは今も持っている。このタオルとどれだけの数の国々を旅したことだろう。というわけで記念撮影。また来ます。

翌日、早朝に起きると奇跡的に雨は降っていない。まんがロードを歩いて写真を撮る。石巻駅に向かう途中、見覚えのある石巻市役所の建物も見える。ここはもともと百貨店の建物で南側に窓がほとんどない。そのため、当時は衛星電話を受信するお皿が設置できず、通用口の近くにお皿を置き、担当者の方が電話がかかってくると知らせに行っていたのを思い出す。石巻駅のサイボーグ009のキャラクターがよい。

駅構内から出ると、朝日を望む003の横顔が美しい。

勢いに乗って仮面ライダーと記念撮影。

ホテルで朝食を済ませた後、待望の石ノ森萬画館へ。震災当時は津波で大きな被害を受けていた宇宙船のような建物の姿を覚えている。ボランティアの力も借りて復興したこの施設。朝9時の開館と同時に駆け込んで展示を拝見。建物は何度も見ているのだが、こうして展示を見ることができたのは初めて。15年の月日をしみじみと感じる。館内でまずは仮面ライダーと記念撮影。

展示内容も素晴らしかった。サイボーグ009や仮面ライダーはリアルタイムで視聴していたので、やはり懐かしい。石森作品もまた読み返してみたい。後ろ髪を引かれながら松島に向かう。すごい渋滞。かろうじて車を止めて散策。

車に乗り込むと雨が激しくなり、降りると薄陽が射す、という状況で何とか3日間の日程を終える。台風でまったく散策できないだろうと諦めていたのだが、本当に恵まれた。思い出深い石巻&女川再訪だった。






























